2015年4月19日日曜日

社民ユース Official Web Site

ちょっとうかつでしたが、社民ユースOfficial Web Site ができていました。近く本体のリンク集からリンクしますが、とりあえずここで紹介します。
http://sdp-youth.org/

2015年4月18日土曜日

労農派の歴史研究会第169例会報告

*飯田敬輔『経済覇権のゆくえ』(中公新書)第三章通商体制の変遷


 アメリカとイギリスは、利害が結構対立しているのに、上手に連携しながら世界をリー
ドしてきました。とくに、ブレトンウッズ体制と言われる、ドルを事実上の基軸通貨とす
る通商、経済の運営は、うまくやってきました。


 その象徴的な人物として、コーデル・ハルが紹介されています。Fハル・ノート」という
日米開戦を語る際にしぱしぱ出てくる文書の署名者です。ローズベルト政権での国務長官
です。このハルのもとで、ブレトンウッズ体制といわれる。ドルだけが金と結びっき、他
の通貨はドルとの繋がりで信用・安定を保障されるという体制ができました。戦後の世界
経済は、このブレトンウッズ体制の下で維持されたわけです。


 ご承知によ、うにアメリカは、強い軍事力とCIAという強力な諜報(陰謀)機関を駆使
して、世界に君臨してきました。しかし経済においては、裏方の役割も果たして、世界経
済の混乱を防いできたのも事実です。そういうことのできる人材も、アメリカは供給して
きたのです。経済力の落ちているイギリスも、この体制をつくるのに貢献したそうです。
ケインズが、その準備に参加しました。その呼び討議に、2年間かけたと書かれています。
 GATT(貿易と通商の一般協定)も同様に、この両国がリードしながらつくられまし
た。アメリカの圧倒的な経済力をテコに、世界の通商の秩序を維持してきたわけです。そ
のアメリカの経済力も、年々、落ちてきています。まだ世界第一位ではありますが、第二
位との差は、詰まってきています。


 次はどうなるか、知りたいわけですが、その具体案を考える前に、もう少し、この通商
秩序の混迷ぶりの進化の過程を、次回に学習します。

2015年4月1日水曜日

『社会主義』2015年4月号目次

一冊600円。紀伊國屋書店新宿本店、東京堂書店、大阪・清風堂書店で販売中。社会主義協会でも取り扱っています。
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向坂逸郎■マルクス主義とは何か?① 向坂逸郎の思想に学ぶ 

 

特集 「地方創生」を過去・現在から考える

町村進■「平成の市町村合併」から「地方創生」へ

脇本茂紀■「平成の大合併」で進む住民自治の破壊

岡田新一■山形県における経済・雇用実態と運動課題

荒井宏行■中小・未組織労働者をとりまく情勢と課題

中康昌■雇用の劣化と子どもの貧困、教育格差

石原忍■医療制度改革がもたらした現状と課題

 

角田政志■「福島で生き続けること」を原点に

藤井宗一■農協改革の狙いと農業・農村

中村ひろ子■アベノミクスの雇用改革と女性労働

小島恒久■向坂先生と文学