2015年中国社会科学院マルクス主義研究院訪日団が10月15日から19日まで社会主義協会の招待で日本を訪問し、18日(日)には社会主義協会との理論交流が行われました。これは、2001年に始まるマルクス主義研究院の前身であるマルクスレーニン主義毛沢東思想研究所時代からの交流の歴史を受け継ぐものでした。
今回の団は、賈朝寧中国社会科学院マルクス主義研究院副院長はじめ計6人のメンバーでした。
社会主義協会との交流のほか、京都大学人文科学研究所などを訪問し、京都、東京を参観しました。昨今の引き締めのためか訪日日程が以前の団より短くなっており、中国側が面談を希望しながら会えなかった研究者もいました。
18日の社会主義協会との理論交流では、事前に双方が質問事項を提出していました。その内容は次の通りです。
●中国側質問事項
1.あなた方は 中国の新しい改革全面深化をどうみているか。
2.あなた方は中国の国有企業改革の出口はどこにあるとみているか
3.中国政府の反腐敗措置をどうみているか
4.日本の学者は中国の道をどうみているか
5.中国の近年の外交政策をどうみているか
●日本側質問事項
1.21世紀の中国外交政策
2.中国経済の現状-新常態をどう考えるか
3.中国経済体制改革の現段階-国有企業を中心に
4.習近平政権の反腐敗闘争をどう考えるか
5.中国の環境問題の現状と対策
以前の訪日団からは、日本に関する事が質問されたのですが、今回は中国の事を日本がどうみているか、が質問の中心でした。理論交流は、午前10時から午後5時まで、熱心な討論が行われました。理論交流の詳細は、『社会主義』一二月号で紹介される予定です。
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