2013年8月28日水曜日

『情況』2013年7・8月合併号


新左翼系の理論雑誌『情況』2013年7・8月合併号が六〇年代社青同(解放派)運動特集を組んでいます。特にここで紹介するのは、労働者運動資料室理事長の山崎耕一郎さんも寄稿しているからです。内容は次の通りです。
六〇年代社青同に思う  田中尚輝
六〇年代社青同(解放派)運動 樋口圭之介
書評 『六〇年代社青同(解放派)私史』 村上明
労働運動の前進・後退と社青同 山崎耕一郎

昨年出た樋口圭之介著『六〇年代社青同(解放派)私史』に着想を得た企画のようです。四本の文章の中でも樋口氏のもの(インタビュー)が最も長くなっています。執筆者の顔ぶれも、田中氏(太田派)、樋口氏(解放派)、村上氏(構革・反戦派)、山崎氏(向坂派)とバランスをとっています。

詳しい内容は後日に譲りますが、山崎さんの文章はいかにも近年の山崎さんらしく、私は好ましく読みました。しかし、特集登場の他の人や『情況』常連読者には異議や違和感があることでしょう。ただ、「七一年二月に事実上の再建大会として第一〇回大会を招集すると・・・私はこの大会で委員長になった」(p187上段)というのは山崎さんの記憶違いで、山崎さんが委員長になったのは1973年の第一二回大会です。

ともあれ、社青同の歴史に関心のある人には、たいへん興味深い内容といえるでしょう。『情況』ではこの後も社青同関連の論文などを掲載していくとのことです。


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