2013年2月7日木曜日

労農派の歴史研究会第146回例会報告

テキストが判りやすく書かれていたので、内容については、とくに議論はありませんでした。小泉内閣の当時、報道では長期の好況と書かれていましたが、実際、労働者にはその実感はなかったと思います。

 その後は、「リーマンショック」以後の欧米の不況と重なってしまったので、日本経済は名実ともに不況に入り、そこからの脱出の出口が見えません。報道ではFアペノミクスの
成功で株価が上がった。もうじき好況に」という、希望をもたせるような解説が多いのですが、世界のニュースを見ると、アメリカ、EUの株価も、日本と同様にこの間に7%前後上がっています。「アベノミクス」がなくても、同じぐらいの株価上昇はあったのです。株価というものは、大気予報と同じように、予想しにくいものなのですが、上昇は必ずしも「安倍のおかげ」ではないようです。

 大事なことは、「国民の購買力」を大きくすることではないかと思われます。この点て成果が積み重なってゆけば、国内での商品の売れ行きも、良くなると思われますギジシャやスペインの労働組合は、国の借金が問題にされ、緊縮財政を求める圧力が強いのに、ストをやめません。
 日本では、大阪府・市が典型ですが、労働組合が抵抗を控えているのに「労働組合叩き」が執拗に続けられます。労働組合の方では、もっと大声で主張しても良いと思うのですが、そうしていないようです。「孤立するともっと叩かれる」という危惧が強いようです。

 状況を変えるには、味方を増やしながら、世論を転換させることができるような陣容を整えなけれ、ばなりません。戦後、1960年代ぐらいまでは、総評の行動にも力がありましたが、味方の勢力、行動は一緒にできないが応援はしてくれる勢力などが、年々、厚みを増していました。学習を重ねながら、そういう状況もつくりたいと思います。

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http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/rounouha.htm

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