2013年8月27日火曜日

労農派の歴史研究会第152回例会報告

連合香川の運動の歩みと発展についての報告を受けた。確実にやるべきことを実行して、
現在では、活発に活動しているほうの県連合だそうである。私も一度、学習会に参加した
ことがある。自治労をはじめとする官公労の参加者が多かったのはもちろんだが、民間・
中小の労働者も参加していた。役員の方に、どういう取り組みが良かったのか聞いてみた
ら、いろいろな会合で素直に発言したことが、ゼンセン同盟をはじめ|日同盟の労組役員に
良い印象をもたれた原因ではないか、と言っていた。発言を遠慮したのではなく、積極的
に発言した方が良かったというのであった。もちろん、発言する以上、他の発言者が言う
ことを良く聞くということもあっただろう。社民党、民主党の「すみ分け」による選挙協
力も、行なわれている。

 話は変わるが、現在、国際政治においても冷戦時代のような、固定した対立・対峙の関
係は、表面化していない。たとえば、米中両国とも、相手の国とは対決でなく協力の関係
にあると言っている。腹の中がどうかは知らないが、少なくとも公式の発言では、協力関
係にあると言っている。欧米の人々は、そう言いつつも、自分の見解ははっきり主張する。
その点では、強調となると自分の意見を言わなくなる傾向の強い日本人とは、かなり違う。
香川の連合の活動をしている人たちの気持ちを聞いたことはないが、欧米流の民主主義に
近いのではないかと感じられる。

 ともかく、われわれもこれまでに学んできた労働運動論を捨てないし、同盟運動で育っ
てきた人たち、その後継者たちも多分そうだろう。それでも組織内の対話が進み、相互理
解が進むという例を、香川の運動の中に見ることができるのではないか。
 現在は、労働運動全体が低調である。この運動を上向きにしていくためには、連合内外
の者のすべてが、協力し合うことが重要であると思われる。それは中央より、県、地区の
連合運動の中で、実行し易いのではないか。

2013年8月1日木曜日

『社会主義』2013年8月号目次


ご注文は社会主義協会へ。一冊600円。
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柏井一郎■参院選挙で自・公圧勝、衆参で過半数を制する

 

特集 アベノミクスとTPPを考える

平地一郎■アベノミクス成長戦略論の経済思想

北川鑑一■「成長戦略」案には生存権で対峙を

善明建一■難航する12カ国TPP拡大交渉会合

石原健二■TPPで農業はどうなる

山田あつし■TPPと日本の医療

公的医療が崩され貧困と格差の医療が強まる

水沼剛■競争が激化する保険制度 狙われるかんぽ生命

 

金子 哲夫■参院選挙にみる各党の憲法政策

中村元気■朝鮮半島の非核化・東アジアの平和と共生を考える

西土井俊則■産別統一闘争再構築からあたりまえの組合づくりを

資料■「連合の政治方針」の中間まとめ・改訂案,

加納克己■批評,「歴史認識」問題と私

大槻重信■古典を読む⑲ 古典から戦争と平和を学ぶ②

レーニン「社会主義と戦争」と毛沢東「持久戦論」

2013年7月27日土曜日

2013年現代社会問題研究会夏季研究集会案内

恒例の現代社会問題研究会夏季研究集会が、今年も下記のように開催されます。

開催日時     2013年8月31日(土)午後2時~5時
開催場所      全水道会館5階中会議室  *JR水道橋駅北口より徒歩2分
講  演     「自民党政治に対抗する民主リベラル勢力の結集」
佐高 信 氏(経済評論家)
参加費      1000円   
 *終了後懇親会(4000円程度)も予定しています。ご参加を。
主  催       現代社会問題研究会
       佐賀大学経済学部 平地一郎研究室
        0952-28-8459 E-mail: hirachi●cc.saga-u.ac.jp
                *●を@に換えてください

詳細は、現代社会問題研究会HPをみてください。
http://www.geocities.jp/gensya2004/index.html

2013年7月20日土曜日

労農派の歴史研究会第151回例会報告

 連合春闘が始まった90年代というのは、ソ連が崩壊して、資本主義内部の競争が残った時代であった。当時はそういうことはあまり意識しては考えなかったが、資本主義内の競争ということは、コスト削減をめぐる競争が厳しくなるということであった。したがって、賃金闘、争は非常に取り組みにくくなるということであった。

 連合、各産別、というよりその実権を握る個別大企業の労資は、賃金闘争をやりたくないのは当然である一一企業としては、他の企業の労働者が賃上げをして、製品を買ってくれるのは歓迎だが、自分のところはその分だけコスト削減をしたいのがホンネだー-だから春闘を継続しようとする人たちは、様々に工夫しながら、単産、単組に働きかけていたようだ。ところが、この章に、ていねいに書かれているように、そうやって苦労しても、獲得できた賃上げは、その前の時代に比べると、額も率も小さい。だから実際に現場で苦労していない人は、「だから連合はだめだ!」と批判したがっていた。

 私(山峙)も、最近になってとくに強く感じるようになったのだが、60年代、70年代のように、企業も高度成長するが労働者も大幅賃上げが当たり前というのは、資本主義のなかでも条件の整ったところでだけ実現するのだ、ということである。そのなかで誰が偉いとか、立派だということではなく、そういう特殊な条件にある資本主義で起こる現象なのである。現在、「成長政策」というようなことを言っている人たちは、みんな「うまくやれば60年代、70年代と同じような高度成長をできる」と、本人が思うか、そう思っている人たちに圧力をかけられて、四苦八苦しているのである。

 そういう条件を再現できれば良いが、そうならないときは、毎年わずかづつでも賃上げが出来るのなら、それを長期間継続することを考えた方が良いのである。90年代、2000年代と、労組幹部が賃上げに努力して、ささやかな要求でも値切られてしまうようだが、それを継続して、少しでも正当な賃金獲得に近づいてほしい、と考える他ない。

2013年7月1日月曜日

『社会主義』2013年7月号目次

ご注文は社会主義協会へ。一冊600円。

特集 世界と日本の経済・政治・労働
北村厳■回復力弱くリスク抱える世界経済
山崎耕一郎■体制間対立終焉後の政治の低迷
松谷信■緊縮と闘い続ける欧州労働運動
芳賀和弥■米国労働運動を取り巻く現状
伊藤修■日本とアジアの経済の現況および焦点

資料■社会民主党2013参議院選挙公約(素案)
酒居利彦■漂流する橋下・日本維新の会
武藤聡■連合の2013春闘中間まとめを読んで
小池泰博■東北の私鉄13春闘をふり返って
高橋俊夫■地方連合会春闘の取り組みと課題
櫛部浩二■地方公務員給与削減攻撃に抗して
高橋道明■「職場の声」に依拠し大衆闘争で闘う
中村ひろ子■批評 ジェンダーの視点で安倍政権を見れば

2013年6月21日金曜日

労農派の歴史研究会第150回例会報告

 労働法制についての対応、国の基本政策、政治方針などが前回のテーマでした。この前にも言ったように、総評が無くなり、90年代には社会党も分解してしまうという状況で、労働運動にはたいへん暗い情勢でした。反動化を危惧する発言が、度々出されました。

 しかし私としては、連合の議論は、予想していたよりも堅実で、傘下の産業別組織、あるいは単位組合などから出された意見は、それなりに反映されていたと思います。労働運動全体が停滞して弱くなっていたので、反戦・平和の闘いも、労働法制に中いての闘いも強力でなかったのは事実です。しかし、強引な運営で反対意見を抑え込むというようなことは、あまりなかったと思います。
 憲法9条や自衛隊・自衛権などについても、きちんと意見集約がされていたようです。UIゼンセン同盟のように、改憲論の労組があるところでの意見集約でしたから、左派の人々が満足するような内容ではなかったのですが、それは労組の現状ですから、我慢しなければなりません。我慢しながら、正しい意見でまとめられるように、影響力を拡大しなければならないのは当然です。

 最近の労働組合の話を聞きますと、われわれの仲間たちも含めて、役員の後継者を確保するのに四苦八苦しているそうです。ということは、逆に言えば、後継者をたくさんつくって労組役員に送り込めば、方針、見解についても足りないところを補える、ということです。もちろん、現在はこの点が一番難しくて、どこの団体も四苦八苦しているところです。今は労組の機関で「主導権争い」をするよりも、どの党派、政治潮流も、「後釜不足」が深刻だそうです。

  「後釜」を育てるためにも、労組の政策、政治的立場について、若い人々に理解してもらうことが大切です。長期の不況で、労組の奮起を期待する声が大きくなっているこの頃ですから、ぜひこの点での成果を上げましょう。

2013年6月1日土曜日

『社会主義』2013年6月号目次


特集 春闘総括と今後の課題

五十嵐光彦  地方交付税・賃金削減阻止の取り組み,

根岸均  焦点となる賃金を巡る攻防(郵政)

佐藤正幸  新人事・賃金制度について(JR東日本)

石井敏郎  13春季生活闘争・連合北海道の取り組み

足田芳憲  中小企業労働組合における2013春闘

 

藤田研一  採用から65歳までの雇用制度(NTT)

高田順次  職場実態にもとづく要求・運動づくりを(国有林野職場)

三木秀樹  丸亀市におけるトリプル選挙三連勝

社民党  自民党「日本国憲法改正草案」全文批判(抄)

菅原修一  「2013年版中小企業白書」を読む

川上登  地方財政制度から見た地方公務員給与削減問題

山崎耕一郎  批評 ボストン・マラソンでの爆弾テロが語る悩める“人種のるつぼ”

浦口俊郎  闘い続けた織田寿美子さんの生涯

大槻重信  古典を読む⑲クラウゼヴィッツ「戦争論」と「孫子」