2012年2月16日木曜日

労農派の歴史研究会第136回例会

レポートの中で、「・・・これらの指摘は、必ずしも間違ってはいないが、この提起が社
会党の多くの活動家の共鳴をえられることはなかった。それは何故か、提起する側に問題
があったのか、これに共鳴しなかった活動家に問題があったのか。・・・」という部分があ
ります。

 たしかに、今この文書を読んでみても、そう違ったことは言っていません。ところが私
自身も「共鳴しなかった活動家」の一人であったのです。その頃を振り返ってみると、当
時の労働運動が直面していた課題、各労組の反合理化闘争があったし、第二臨調がスター
トした後は、公務員攻撃も激しくなっていました。その目の前にある課題にもっと集中し
て取り組んで、階級闘争が激化して、その延長線上に連合政権が提起されていれば、受け
止め方は違っていたと思います。そういう直面している闘争でなく連合政権を、という提
起がなされていると、感じられたのです。だから、この文書のどの部分は絶対に認められ
ない、というようなところはなかったのに、強く支持する気持にもならなかったのです。

 またこの文書を作り、あるいはその中身を支持していた人たちも、若い活動家のなかに
飛び込んで、連合政権を目指す運動と当面する労働運動との結びつきを訴えることも、あ
まりなかったのです。活動家のほうがうるさ過ぎるので、敬遠されたのかもしれません。

 村山政権、民主・社民・国民新党の連立政権を経て現在の民主党・国民新党連立政権と
いくつかの、政権では、この「80年代・・・」で構想しているような、整った連立政権で
はなかったのですが、自民党長期政権時代とは違った、改革が若干はできています。そう
いう経験もふまえて連立政権の在り方を検討すれば、「反独占一本槍」の時代と違った見方
もできるのではないかと思われます。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/myweb1_008.htm