2012年2月25日土曜日

社民党全国大会終了

昨日から開かれていた社民党全国大会が終了しました。この大会では、何人かの青年党員代議員がツイッターで大会内容を逐次的に報告し、大会内容を知るのに大いに役立ちました。その中では、宮城県・本田ゆみさんのツイッターが一番詳細で報告も早かったと思います。
http://twitter.com/#!/honda_yumi/
注意があって二日目は自粛したとのことですが、公党の公開での大会内容ですから、自粛することはないのに、と思いました。それをみると、一日目には大会運営を巡ってヤジもとび、緊迫した場面もあったようです。

幹事長は、結局選挙になりました。結果は重野安正氏が173票、服部良一氏が57票で、重野幹事長が再任されました。選挙をやったことへの意見はいろいろあるでしょうが、実際に対立があるのであればそれを隠して「偽りの統一」を演出するよりも、思い切って対立を表面化させる方が、長い目で見て運動の前進に役立つと思います。ただ、外部から見ていて、対立があることはわかったものの、何が対立しているのか、どのような意見の相違があるのか、依然としてよくわかりません。対立が単なる人間的感情の問題なら、積極性をもった対立とは言えません。この点、特に選挙にこだわった側らしい服部氏陣営は、もっと理論的な深さをもって現執行部批判をしていただきたかったと思います。

佐々木まこと氏の常幹就任は実現しませんでした。ツイッターなどをみると、記者会見だけでなく街頭演説までやったようで、その熱意は近年の社民党にはあまりみられないもので、貴重だと思いました。しかし、各種ツイッターをみると青年議員・党員の間にも感情の溝あるいは不信感もあるようです。大会前日の青年議員シンポの告知が余りに遅いことは、私もここで指摘しましたが、青年議員の中にも約二日前に知らされた人がいたことを、各種ツイッターで知りました。こういう泥縄的なことを繰り返していくと、本当に感情のもつれ・不信感が固定化していきます。今回佐々木氏の常幹就任がなかったことは、本人のためにかえってよかったのではないかと思いました。

「真剣な提案」(「青年議員・党員の再建計画」)についても、首肯すべき面と同時に、先に指摘したようにこれでは党内の多くに受け入れられないだろう、という部分があります。佐々木氏のツィターによれば、氏は「足下の活動を再構築しながら頑張りたい」とのことです。佐々木氏が社民党の将来を担う人材であることは間違いないことだと思いますので、地道な運動を続けながら、ぜひ社民党の現状と将来に対する問題提起を続けていってほしいと望みます。

今回社民党大会観察をしてみて、私は改めて社民党の貴重さを感じました。国会議員だけでなく、地方議員、党員らが民主的に意見をたたかわし、ブログ、ツイッターで積極的に自己の意見を発表することができる政党が、国会議員を有している政党で他にあるでしょうか。不十分さ、弱さも多々ありますが、日本社会党以来のよき伝統は、現在の日本で民主主義が弱体化しているからこそ、ぜひ継承し発展させていただきたいと願っています。

なお、社会主義協会総会で報告されたことですが、『社会主義』では党大会の結果を踏まえて4月号に地方議員・地方組織活動家からの寄稿を求め社民党特集号にするとのことです。期待して待ちたいと思います。

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